韓国時代劇に登場する歴代王朝をいろんな視点で比較し、ランキング形式でお伝えします。
韓国時代劇の舞台となる朝鮮半島には古くは三国時代(紀元前~西暦600年代くらいまで)から朝鮮王朝まで主に6つの王朝が存在していました。
これらの王朝の特徴を4つの視点から比較、ランキング形式でお伝えします。
この記事を読めば韓国時代劇の新たな魅力に気付けるはずです。
この記事に登場する朝鮮半島の歴代王朝はこの6か国
この記事に登場する朝鮮半島の歴代王朝はこの6か国です。(建国の順に並べてあります)
- 新羅(シルラ):紀元前57~935年
- 高句麗(コグリョ):紀元前37~668年
- 百済(ペクチェ):紀元前18~660年
- 渤海(パレ):698~926年
- 高麗(コリョ):918~1392年
- 朝鮮王朝:1392~1910年
建国や滅亡の年に関しては諸説あるので参考としてみてください。
韓国時代劇にはこれ以外にも三国時代に「伽耶(カヤ)」という国も登場しますが、この伽耶は現在でいうところの連立国家のように小国が寄せ集まっていたもので国として扱われていません。
それでは、ランキングに行ってみましょう。
歴代王朝の存続年数
まずは歴代王朝の存続年数です。
- 新羅(シルラ):992年間(紀元前57~935年)
- 高句麗(コグリョ):705年間(紀元前37~668年)
- 百済(ペクチェ):678年間(紀元前18~660年)
- 朝鮮王朝:518年間(1392~1910年)
- 高麗(コリョ):474年間(918~1392年)
- 渤海(パレ):228年間(698~926年)
新羅、高句麗、百済の三国時代の国々がベスト3独占でした。
それぞれ紀元前から続いた王朝なんですね。
ただし、高麗は高句麗の流れをくむ王朝なので(高句麗が滅んで再興した後高句麗が高麗と国号を改めた)ので、これを続いていると解釈すれば高麗が一位かもしれませんね。
朝鮮王朝は以外にもそれほど長くはないです。
時代劇の舞台になることが多いのでもっと多い印象でしたが。
この理由については後述します。
歴代王朝の王の代数
続いて王の代数です。
- 新羅(シルラ):第56代まで
- 高麗(コリョ):第34代まで
- 百済(ペクチェ):第31代まで
- 高句麗(コグリョ):第28代まで
- 朝鮮王朝:第27代まで
- 渤海(パレ):第15代まで
国家の存続年数と比例して代数も多くなるはずなので新羅がトップなのは当然でしょうか。
高麗は存続年数の割には代数が多く、短命に終わった王が多くいることが分かります。
それだけ政争が激しく、国が安定しない期間が多かったのでしょう。
各王朝で王1人あたりの平均在位期間が最も長いのは高句麗です。
国が安定していたことを物語っています。
ちなみになんですが、朝鮮の各王朝って血筋を大切にするイメージがありますね。
確かに世襲制がメインでしたが新羅だけは3~4程度の血筋が入り混じる系譜となっています。
この柔軟さが1000年近くも続いた秘訣でしょうか。
韓国時代劇の舞台となった回数
最後は各王朝の韓国時代劇の舞台となった回数をランキングでお伝えします。
- 朝鮮王朝:57作品
- 高麗(コリョ):10作品
- 高句麗(コグリョ):7作品
- 百済(ペクチェ):4作品
- 新羅(シルラ):3作品
- 渤海(パレ):1作品
朝鮮王朝の作品が圧倒的に多いですね。
その理由としては歴史資料の多さです。
朝鮮王朝は歴史的にも近い年代だし、歴史を残すことを重要な国家の仕事としてとらえていたので資料が手に入りやすいんです。
「朝鮮王朝実録」という歴史書が残されています。
王以外の人物が主人公の作品も多いことから幅広い分野で歴史を残していたと推測できます。
以上、朝鮮半島の歴代国家を様々な視点で比較してみました。
新しい発見をしていただければ幸いです。
コメント