ピダムの尋問
変装したピダムの顔は醜すぎて直視できないものもいるため、仮面をつけたまま尋問されます。
ミシルたちのほか、王もこの尋問に同席します。
誰の命令だ?との質問に「誰でもない、天からの命令だ」と答えるピダム。
天の意思が分かるというなら自分の死期はわかっているのか?とミシル。
今日だというなら明日、明日以降だというなら今すぐ処刑する、難しい質問のはず。
ピダムは「私の命は陛下よりも3日短いものです」とピダムは答えました。
この答えでピダムを処刑すればその3日後に王の命も危ういという予言になり、処刑は免れます。
ミシルはこの答えに感心し、ピダムの頭の良さを認めます。
トンマンの真意
トンマンはユシン、アルチョンに「日食は起こらない」と打ち明けます。
ミシルを混乱させ、世間を惑わせる。
ミシルに日食が起こるはずだと信じ込ませる。
ミシルが日食が起こると発表して、それなのに日食が起こらなければミシルの神権が地に落ちる。
それがこの計画の狙いだ、とトンマンは言います。
それにはピダムがミシルを騙すしかない。
ピダムの成功を祈るトンマンでした。
ピダムが素顔をさらしてミシルを追い込む
ピダムとミシルの会話。
ミシルはピダムの背後にトンマンがいることに気付きます。
というよりピダムが自分から気付かせます。

さらにピダムは自分で変装をはぎ取ります。
ミシルに心を読まれないようにしていた変装を自らはがして素顔をさらし「不公平でしょ、さぁ始めましょう」と話し始めます。
ピダムはウォルチョン大師の筆跡で書かれた手紙を持っていました。
そこには日食の起こる日付がはっきり書かれていました。
「これを信じろと言うの?」とミシル。
信じるかよりも判断しろってことでしょ、偽物なのか本物なのかを、と答えるピダム。
ミシルはじっと考える・・・迷っているミシルにソルォンが助言します。
「これは不利な賭です。本物、偽物という言葉に惑わされてはいけません。相手の土俵ではなく、自分の土俵に相手を引き寄せるのです」
この時、ユシンがトンマンの手紙を持って現れます。
ソルォンが「状況に惑わされず、人を見て判断しましょう」とさらに助言します。
これを聞き、ユシンに会うことにします。
ユシンがぼろを出してミシルにウソがばれる
ユシンはミシルに日食が起きるように信じさせようとしている。
ミシルはこれを読み取り、いくつかの質問をしてぼろを出させます。
うろたえるユシンを見てミシルは確信します。
「トンマンに伝えなさい、日食は起きない、計画は失敗だと」ミシルの勝利宣言でした。
ユシンを返した後、「ウォルチョン大師なら日食の日付をはっきりさせることはない、必ず数日の誤差を含ませるはず」と判断材料をソルォンに明かします。
そしてもう一つ確認したいことがあります。
ピダムが罠にかかって計画が失敗する
ピダムは牢屋の中で見張りが「日食は起きない、ピダムは処刑されることになった」と話しているのを聞きます。
トンマンから失敗したら命はないから自力で逃げろ、と指示されていたので脱走を試みます。
処刑場へ移送される最中に逃げ出そうとしますが、大勢の兵たちに囲まれて逃げきれませんでした。
ここへミシルが現れて「これではっきりした、日食はない、もし日食が本当ならお前は逃げないはずだ」と。
ミシルの罠にまんまとはまったピダムでした。
日食はないと判断したミシルはこれを発表します。
そして人心を惑わせた罪でピダムを公開の場で火あぶりにするとも発表されます。
日食は起きた
ピダムの公開火あぶりの場で。
気に括り付けられるピダム。
ソップムが火をつけようとしたその時。
太陽が、欠けてゆく・・・
日食が始まったのです。
見る見るうちに暗くなっていく。
ミシルの予言は外れたのです。
天を恐れ、地面にひれ伏しながら祈りをささげる人々。
このチャンスを逃さずにピダムが「御出双生 聖骨男尽 開陽帰天 日有食之! 開陽者立 鶏林天明!」と碑文の文言を叫びます。
日食が終わり、明るくなってくると、そこにはトンマンの姿がありました。
以上、善徳女王のあらすじ28話でした。
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