承恩尚宮(スンウンサングン)の解説
承恩尚宮(スンウンサングン)とは王の寵愛を受けた特別な尚宮のことである。
ちなみに寵愛(ちょうあい)とは体の関係を持つことです。
とはいえ王の寵愛を受けた尚宮が必ずしも承恩尚宮になれるとは限りません。
王の寵愛イコール承恩尚宮ではない
この当時の朝鮮王朝では宮廷内にいる女性は全て「王の女」ということになっていました。
王朝を継続させるためには世継ぎが不可欠であり、王の一番の使命は健康な男子を誕生させることでした。
正妃が男子を産めない場合、側室や他の女性に期待するしかありません。
このような事情から王は目に止まった女性を自由に自分のものとしていたのです。
寵愛を受けておきながらスンウンサングンには任命されなかった(現代でいうところのいわゆるヤリ逃げ)尚宮も少なくはなかったため、スンウンサングンとは特別な立場であったのです。
ちなみにスンウンサングンには名前だけであって特別な官職や権力が与えられたわけではありません。
そのため立場や日常業務などはスンウンサングンになる前と同じ業務を与えらることも多く、目上の尚宮との確執が発生することがしばしばありました。
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